ISU 世界デベロップメント トロフィー – フィギュアスケーティング グダニスク (ポーランド)

 – ポーランド, グダニスク

ヨーロッパ各国のためのISUデベロップメントトロフィーが, 4月28日から5月4日の間グダニスク(ポーランド)で開催され, 18カ国から64名のスケーターと35名のコーチが参加した. ポーランドスケート協会がこのイベントを開催するのはこれで連続して3回目で, 年を追うごとに運営が向上している. グダニスクはアイスリンク, 会議室, 宿泊施設と食事を一つの建物で供給する, このようなイベントのための素晴らしい施設を有している.

参加者数が年々増加しているだけでなく, そのレベルも向上している. 今年のジュニアレベルで競技した選手全員が全てのトリプルジャンプを実施する強力なプログラムを披露した, 以前は, 一部の選手だけがプログラムにトリプルジャンプを取り入れられただけであった. しかし今年は、女子ジュニアの優勝者(スウェーデンのC. Johanssonと, イタリアのM. Carsini)は, 2016 ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権を勝ち抜く大いなる可能性を見せた.

昨年, このイベントを再構成することが決定された. 選手権大会に始まり, 続いてトレーニング合宿とセミナーが行われる. 選手たちを最初は選手権に注目させ, 続いて技術能力を向上させる新しい運動や要素に集中させることを助けており, 良い変化であったことを証明した. また, 大会の演技を合理的に解析し, 選手たちをそのレベルとスケーティング技術に従ってグループ化することにも役立った.

アイスランドとキプロスの選手の大きな成長について, 強調しておかなければならない. アイスランドの選手は, 彼らが1999年に復帰したときからISUデベロップメントイベントに参加し始めた. 彼らは実際にすべてのISUプロジェクトに参加し, 彼らが初心者レベルから, 2015年には国際競技会レベルの選手へと成長する助けとなった. ほとんど全てのアイスランド選手は, 競技会で自分のプログラムに2Aを含めることができ, そのうちの何人かは, 同様にトリプルジャンプを実施した. 彼らのスケーティングスキルは, ISU採点システムの要件の下でプログラムを演技する機会を与えた. 同様にキプロス選手は, 主にシングルジャンプやシングルアクセルまでしか演技できなかった昨年から, 本質的な改善を見せた.

参加したコーチの全員が, 彼らの多くが自らの仕事について改めて考え, 彼らの知識や技術に改善をもたららす助けとなったISUデベロップメントイベントの重要性を強調した. トレーニング合宿とセミナーの間、注目は近代的なフィギュアスケーティング技術(スケーティングスキルに関わる技術と要素の難易度との間の強い関連とともに)に向けられた. スケーティングスキルの練習は, スケーティング能力の向上だけでなく, ジャンプ技術を修正するために正しいリズムと運動の方向をもたらすことでジャンプへの入り方の改善にも用いられた. すべてのコーチは, 自分の選手を助け, 練習自体を学ぶために全ての氷上練習に立ち会った.
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各練習日の終わりには, 技術的な原理やトレーニング方法だけでなく, Q&Aセッションを議論するコーチミーティングが行われた. 合宿セミナーのメイン司会者は, A. Vedenin (技術, トレーニング方法) とS. Tewanjan (ISUジャッジングシステムの要求の理解) が務めた.  ISUシングル&ペアスケーティング技術委員会委員長のA. Lakernik氏は, 競技会にテクニカルコントローラーとして, コーチ会議に競技会の結果を分析するために参加した.

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